大野豊 マスターズ甲子園へのメッセージとインタビュー
マスターズ甲子園は、アマチュアの人がやることなのでエントリーした人達の想いを遂げるという意味で非常にいい企画だと思います。一度は甲子園をめざした人達が参加して、甲子園という場で戦えるというのは、なによりも参加することで昔の感激を思い出して味わえるのは当時に戻ったようでいいじゃないですか。人それぞれの想いの中を持って出場することが出来るマスターズ甲子園は、多くの人に参加して欲しいですし、是非成功していただきたいと思います。
現役を遠ざかると「野球の原点」を忘れてしまいそうになるんですが、野球を楽しむことを大事にしたいですね。アマチュアの人達が、人それぞれ色々な気持ちを持って、甲子園に行って感激を味わうのはいいことですし、刺激にもなりますね。
――― 大野さんは43歳まで22年間という長い間、現役選手として活躍されてきましたが、高校時代に酷使しなかったことは大きいのではないでしょうか
自分でもそう思いますよ。良く衣笠さんに「長く野球が出来たのもその影響もある」と言われました。
甲子園で有名な選手だったらそこまで出来たかとは思いますし、中学時代もピッチャーの経験はないし、高校3年間終わってから新チームでピッチャーになったんですからね。出雲信用組合で社会人になっても故障はあったけど、酷使はされてませんでした。
プロ野球選手1年目に甲子園球場にいった時はは感激しましたよ!
思わず、土持って帰らなきゃって思ったね。野球人にとってはそういう場所なんじゃないかな?
――― マスターズ甲子園の開会式では、再現するかのようにプラカード持った人に続いて入場したり、ブラスバンドの演奏も入るんですよ。
へえ〜、当時を思い浮かべながら感激するでしょうね。俺はあそこでこうしたとかああしたとか・・・・
そういう雰囲気を経験した人は伝えたいからね。
マスターズ甲子園に出場する人達は勝ち上がってくると、どうしても勝ちたくなるとは思いますが、それだけじゃないんですよね。そこにある本当に大切なものは、人と人との出会い、選手との出会いだと思うのでその気持ちを大切にして欲しいですね。もっともっと野球に関心を持ってもらって、何年たっても野球に対する思いというのを見せる場の一つとして続けていけたらいいですね。
――― 甲子園球場での思い出はなにかありますか
甲子園球場での思い出は、ワイルドピッチでセカンドランナーが帰って点取られたりね・・・・
甲子園球場での超満員のときの雰囲気は物凄かったですからね。
敵のファンの前で好投するのは気持いいんです。敵から強いと思われているからこそだと思うので、嫌われるというのは考え方によっては気分がいいんですよ。貶されることでそれを乗り越えようとすることで自分が強くなってきましたから。
自分の気持の中では地元広島の選手にだけは、野次られないようにしようと頑張っていました。もちろん広島ファンから野次られることもありましたが、僕達の時代はけなされて、野次られて、そして励まされて頑張って一つ一つ乗り越えようとしていました。
野次られることは「恥」。極力減らしたいと思いながら人生の中で一杯恥を掻いてきた。
そういう意味では、嫌がられることはいいことだと思うようになっていました。
ファンは愛情一杯に叱咤激励する。誰だってその中で日々野次られないように頑張ろうと思いますからね。
ファンの自分への感情が最後にわかるんです。引退試合の時、本当に多くの皆さんに来ていただいて、惜しまれてやめるということになった。自分にとって最高の野球選手としての終わり方が出来ました。
インタビュアー PREGIO大久保